結腸憩室炎

結腸憩室炎

大腸憩室とは、大腸の壁にできる袋状のへこみのことです。全員にあるわけではありませんが、有病率は10%~40%と言われ珍しいものではありません。憩室は便秘などにより大腸に圧力がかかることでできやすくなると言われております。加齢により多くなりますが、若年でも見られるため、体質や遺伝的な要素も大きいと思われます。

結腸憩室炎は、憩室が感染して炎症を起こす病気です。

症状

結腸憩室炎の最も一般的な症状は腹痛です。発熱が出ることもありますが、通常の腸炎のように下痢になることは少ないです。

原因

結腸憩室炎は、いくつかの要因が重なって発症すると考えられています。リスク要因には、欧米の食事、肥満、喫煙、アスピリン、NSAIDs、ステロイド、家族歴などがあります。また、結腸の運動不足や便秘もリスク要因となります。

診断

結腸憩室炎の診断は、血液検査による炎症の確認や、エコーやCTなどの画像検査で腸管の炎症を評価することで診断できます。盲腸の憩室炎の場合は症状が虫垂炎と似ることがあり、鑑別が重要となります。

治療

治療は通常、抗生物質や鎮痛薬の投与を行います。症状が強ければ絶食で入院が必要な場合もあります。
予防するためには、食物繊維が豊富な食生活や水分摂取、運動などのライフスタイル変更も推奨されます。