大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)
大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)について
大腸カメラは、肛門から内視鏡を挿入し、大腸全体(直腸~盲腸、小腸との境目くらいまで)を調べる検査です。
小腸との境目に到達後、内視鏡をゆっくり引きながら観察していきます。ポリープが見つかれば、大きなものでなければその場で切除できます。切除したポリープは病理検査に提出し、顕微鏡で診断を確定します。
検査の前日、当日には下剤による前処置が必要となります。
検査時間は通常15~20分程度ですが、ポリープがあり切除すればその分長くなります。
大腸カメラをおすすめする方
下記で当てはまる方は当院にご相談ください。
- 便潜血検査で陽性
- 血便
- 下痢、便秘などの便通異常
- 下腹部痛
- 大腸ポリープ切除の既往
- お酒をよく飲む
- 家族で大腸癌の方や多発大腸ポリープの方がいる
大腸カメラでわかる主な病気
- 大腸癌
- 虚血性腸炎
- クローン病
- 大腸ポリープ
- 感染性腸炎
- 大腸憩室
- 潰瘍性大腸炎
当院の工夫
鎮静剤
点滴を取り、鎮静剤を静脈投与し眠った状態で検査を受けられるため、苦痛はありません。
検査後は効果を打ち消すお薬を投与しますが、それでもしばらく眠気やふらつきが残るため、30分~1時間の休息が必要となります。
しばらく休んだ後ご帰宅いただけますが、眠気が完全に取れない場合があり、その日は車や自転車、バイクなど乗り物の運転はできません。
AIによる画像診断支援システム
AI技術による内視鏡画像診断システム「CAD EYE」を導入し、病変の検出や診断をアシストします。
細径内視鏡
当院ではスコープの挿入時になるべく不快感や痛みが少なくなるよう、細めの内視鏡と、更に細い極細径内視鏡を用いて、使い分けています。これにより腸の曲がり角が強い人でも苦痛を減らせる可能性があります。
大腸カメラの流れ
大腸カメラを受けるには、事前に検査を受けていただけるかどうかの診察が必要です。
まずは 《診察》 をWEBまたはお電話で予約ください。
大腸カメラの予約も取られる場合は診察の翌日以降にお願いします。診察時に相談させていただいても構いません。
検査前日の夕食は21時までにお済ませください。それ以降は飲み物は自由にお飲みいただいて構いません。
大腸検査食の場合はそちらをお召し上がりください。
夕食は食物繊維の多い食べ物はなるべく避けていただき、消化に良いお食事にしてください。
寝る前に事前に処方された下剤をお飲みください。
キノコ、野菜、海藻、野菜や果物の種や皮、こんにゃくなどは特に残りやすいのでご注意ください。
お飲み物(お茶、水、スポーツドリンク)は下剤を飲んでいる間も飲んでいただいて構いません。
院内で下剤を飲む方
朝9時頃ご来院ください。受付後、半個室と専用のおトイレがある前処置ブースにご案内します。
下剤を2~3時間かけてお飲みいいただき、腸内を洗浄していただきます。
下剤内服終了後も、水分は摂っていただいて構いません。
ご自宅で下剤を飲む方
検査予約時間の約5時間ほど前から前処置を開始いただきます。
下剤を2~3時間かけてお飲みいいただき、腸内を洗浄していただきます。
下剤内服終了後も、水分は摂っていただいて構いません。
ご自宅で下剤を飲んだ方は、予約時間の20分前にはご来院ください。
更衣室で検査着に着替えていただきます。
その後点滴をさせていただきます。
大腸カメラの検査を開始します。点滴から腸の動きやを抑えるお薬や鎮痛剤を入れたり、鎮静剤をご希望の方は鎮静剤を入れ、すぐに眠ってしまいます。
使用しない場合は、モニターがありますので内視鏡の映像を見ながら受けることができます。
鎮静剤を使用した場合は、ストレッチャーでそのままリカバリールームへ移動し、休んでいただきます。スタッフが様子を見て覚醒の程度をチェックします。
最後に検査説明をします。鎮静剤を使用した場合は直後に説明をしても忘れてしまうことがあるため、後日来ていただくこともあります。
病理検査をした場合は結果が出るのに一週間程度要しますので後日受診していただきます。
大腸カメラの費用
1割負担 | 3割負担 | |
大腸カメラ(観察のみ) | 約2500円 | 約7500円 |
大腸カメラ+病理組織検査 | 約3500円~5000円 | 約10000円~20000円 |
大腸カメラ+ポリープ切除 | 約10000円~13000円 | 約28000円~34000円 |